横断紀行19. 西安⇒蘭州 -初めての中国夜行寝台列車-
中国の寝台列車、中は意外と普通だった。
中国の列車のチケットは大きく分けて5種類あり、
軟臥(4人寝台)、硬臥(6人寝台)、軟座、硬座、立席
とあり、今回僕がとったのは軟臥。
8時間の夜行で体力を使ってたらこの先もたないと判断しました。
また、気になっていた相部屋の方は幸運な事にも雰囲気の良い老夫婦。
『いらっしゃい。』といったように声をかけてくださった。とはいえ喋れないので
『謝謝、我是日本人。我不話漢語、清給我下一写。』
といって筆談をお願いしました。
色んな事を話しました。
老夫婦は元は河南省出身で、今は隠居暮らしで蘭州に住んでいる。
西安の郊外には息子の家があり、孫の顔を見に行ってきた。とのこと。
僕も自分の事を話し、ウルムチを越えてヨーロッパまでいくつもりだというと驚き、そして心配された。
『君は蘭州に何をしに行くの』と問われた時に、『美味しい牛肉麺を食べに行きたい』というと、
『駅をでてすぐにある、「馬子禄牛肉麺」を食べるのがいい。あそこは本当に美味しいよ。』
ここは地球の歩き方にも載っていて、確かに気になっていたお店だった。場所が地図と違うため、その分店のようだった。
また、『中山橋は絶対に渡った方がいい』と言われ、『黄河天下第一橋で眺めが素晴らしい』と。
ひとしきり楽しんだ後、ご老人は
『中日両国人民都是友好的!』
と手帳に書いてくれました。とても、嬉しかったです。
2014年は、尖閣の漁船衝突問題もあり両国間の仲は決して良いとは言えない時期でした。西安のシャオ君といい、こうした面と向かった触れあいは大事ですね。自分の中のバイアスが拭われていくようでした。